手ぬぐい生地「さらしもめん」は秘密がいっぱい
こんにちは。手ぬぐい専門店 麻布十番 麻の葉です。
コロナウイルスの終息が見えない昨今、マスクを付けることが日常の生活となってしまいました。初夏らしい気候が続く中、今年もマスクが暑さ対策のネックとなりますね。そんな暑い気候のちょっとした味方、手ぬぐいマスクの生地である「晒し木綿」に関してご紹介します。
晒し木綿の使いやすい秘密
日本手ぬぐいの生地は、綿100%の糸をたて・よこ交互に織った平織の晒し木綿を使用しています。
平織の生地は経と横の糸の交差がしっかりしていて、丈夫で摩擦に強く、尚且つ経と横糸の隙間が広めの「さらし木綿」は通気性と速乾性に優れているのが特長です。
生地の表面には凹凸がないこともあり、現在のキッチンペーパーのように出汁を濾すフィルターの役割としても利用されていました。
日光浴したから「さらし」木綿
手ぬぐいを染める前に、発色をよくするために、さらし木綿を日光浴「天日干し」をさせます。手ぬぐいを手にとると、優しいもめんの温もりが感じられるのは、お日さまの照らされているからかもしれませんね。
そして、使う度に糊が落ちて、さらし木綿の生地が柔らかくなってきます。使い方や洗い方で生地に個性が出てくるので「手ぬぐい」を使いやすい風合いに育てていってみてくださいね。
端が切っぱなしの理由
手ぬぐいはタオルやハンカチのように、端が縫製されておらず切りっぱなしになっています。これは、さらしもめんの持つ「通気性」「速乾性」の特長に加え、「清潔」に保つため。縫製している部分にほこりなどの汚れが入りこまず清潔に使えるようにという「きれい好き」な日本人ならではのアイディアですね。
この「切りっぱなし」を利用して、江戸時代にはケガをした時に持っている手ぬぐいを割いて包帯にしたり、切れた下駄の鼻緒の代わりにしたという粋なエピソードも言い伝えられています。
このような「さらし木綿」の特長から、現在は手作りマスクの材料として活躍しています。手ぬぐいには色々な絵柄があるのでかわいい柄、かっこいい柄、シンプルな柄をお好みにあわせて選ぶのも楽しみのひとつです。
その日のファッションにあわせて、手ぬぐいマスクの絵柄を選んでオシャレを楽しみながら感染予防して、ウィズコロナの毎日を乗り越えましょうね。
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